ロータス・エヴォーラのオーディオカスタム!3台目~

コトの始まりは、ある一本の電話からだった。

全国的にも名の知れたクルマ屋さんの、
名物サービスマネージャーから。

僕の中では「ヒゲの隊長」と呼んでいるが、
そのマネージャーの名前が「佐藤」というわけではない。


  「毎度です~。前にエヴォーラやってましたやんー?」
  「やりましたね~。狭くて大変でしたわ」
  「アレと同じ型のエヴォーラなんやけど、スピーカーって何センチー?」
  「16cm入りますよ、普通に」
  「サブウーファーはー?」
  「リアサイドに8インチがエンクロージュアーで入ってますね」
  「鳴るー?」
  「純正にしては結構頑張ってますよ。
    ただ、スペースのあるクルマじゃないので、
    かなりトリッキーなエンクロージュアーです。
    ウーファーには息苦しいと思いますねー」
  「そうかー」
  「なんなんすか?」
  「めちゃめちゃ低音効かせたいって依頼なんよー」
  「手強っw」
  「やっぱ、まかせますわー。頼んますー」
  「あ!丸投げw」


そんなワケで、その日のうちに直接お客様がご来店するとのこと。

1時間後。
くそほど野太い爆音を轟かせてヤッて来たロータス・エヴォーラ。

  「いや!
    同じ型とちゃいますやん!
    エヴォーラ400ですやん!!」

しかもオーナー様は外国の方!?

  オー!
  マイネームイズシューチャン
  ハウアーユー?
  アイムファインセンキュー
  アイハブアンアッポーインマイパキッ

うん。
大丈夫、英語はペラペラだ。

  「イワタサン?」
  「ハ、ハーイ!ア、アアアアイアムイワータ」
  「ヒゲの隊長の紹介で来ました、Dと申します」

日本語ペラッペラ



Evora400 オーディオ (1)
ロータス・エヴォーラ400

まさかこいつの心臓部がトヨタのエンジンだなんて
誰も思っちゃいねぇはず。

V6・3.5Lの2GRをスーパーチャージャー化し
その名の示す通り、実に400PSを絞り出すバケモノ。



Evora400 オーディオ (2)
いや、前の型と全っ然ちゃいますやん・・・・。

前の型は、何というか、所謂ハンドメイド感溢るる
質感、精度、デザインだったんですが。

なんだかちゃんとした工業製品のように変わっています。
しかも、「普通に16cm入ります」って言っちゃいましたけど、
どうみても16cmはヤバそうなグリル形状・・・。

ぬぅ・・・こいつは若干ピンチの予感。



Evora400 オーディオ (3)
しかも、選んだスピーカーは巨体で有名な、DLS・RC6.2

だって、とにかくベースを効かせたいって依頼なんですもの!!
鳴らし易くて、低域が良く伸びるっていえば
やっぱりDLSなんですよ。

実際のインストールでは苦労の連続。
ドアをバラしてみると、やっぱり13cmでした・・・。
しかも、前の型と違って後ろにも余裕が無い・・・。

いやホント、ちょっとマジで焦りましたが
なんとかインストール成功。
ドア内へのケーブ入線がすごく簡単なのが救いです。



Evora400 オーディオ (5)
ダッシュボードの造形も全くの別物。

全然、想像してたのと違いましたが、
意外と中身は同じような構造です。
や、ドアはバラし方もなにもかも全くの別物ですよ。


トゥイーターは、Aピラーにスッキリと埋め込み加工。
黒のアルカンターラで仕上げ、抜群の質感です。

  「Oh!!! Really!?
    ヤヴァイよ!コレはヤヴァイよ!
    むっちゃカッコイイネ!!
    アリガトゴザイマス!!Oh・・・」

そんなに喜んで頂けると、なんかちょっとむずがゆい。
極々当たり前にちゃんとした仕事をしてるだけなんですが。



Evora400 オーディオ (4)
ヘッドユニットは、大人気の新型サイバーナビ・CZ910

ホントはフロント2WAYマルチで鳴らすものですが、
今回はオーナー様のたっての希望でサテライトスピーカーを追加しています。
純正の内貼りを一切加工せずに取り付けてあるので
リセールも安心です。


リアシート右横には8インチの純正サブウーファーがありますが、
最初に言ったように、かなりトリッキーな箱。
小型のエンクロージュアーと、大型エンクロージュアーを
狭い通路で繋いだ形状になっています。

小さい方のエンクロの出来は悪くないのですが、
大きい方は容量を稼ぐためだけのオマケレベル。
ボディーの外板(プラスチック製?)の内側を密封して箱にしてあるので
背圧のかかる部分がそれこそ「ベコンベコン」動きます。

適切な容量の、強度のある箱で密閉されていることが最低条件なのに、
これではウーファーに最高の仕事を期待する方がどうかしてます。
とはいえ、トヨタやレクサスの純正サブウーファーなんかに
比べたら何倍もイイ仕事してるんですがー。


今回は特にモアベース!モアベース!!が合言葉なので、
ヘンな純正エンクロージュアーを撤去して、
まさかのフリーエアードライブ。

ウーファー周辺を徹底的にデッドニングしてガチガチに固め
変な窪みには吸音材を詰め込み、大きい方のエンクロにも
大量の特殊スポンジを詰め込んでいます。

若干のバクチ要素がありましたが、結果的にはこれが大正解。

オーナー様も一聴して、

  「ヤヴァイね!!マジでヤヴァイね!!!
    これが欲しかったンです!
    全然違う!マジで嬉しい!!サイコーです!」

と、手放しで大喜びしていただけましたが・・・。



  「もっと出すにはどうしたらイイですカ??」
  「Oh・・・ジーザス・・」


エヴォーラってクルマは、基本的に4人乗り。

ですが、実際は2シーター。
オマケとも呼べない簡素なリアシートが一応ついてます。

フロントシートをスライドさせれば、リアのニースペースはゼロ。
座面と背面の角度は直角。

これで4人乗りで登録できるなら、
ハイゼットジャンボでも4人乗りと言い切れるレベル。


この極小の空間に加え、真後ろにはエンジンが鎮座。

モアベース!モアベース!!が合言葉ですが、
こいつはなかなかにシビレるほどハードルが高い。

でもね。
オーナー様が望んでいる、理想のカタチを
現実のカタチにするのが僕らの仕事。

やってヤレないことはない!!


今度、同じエヴォーラの記事が載るときは、
多分、リアシートは無くなっていることでしょう・・・。





プロフィール

syuukichi

Author:syuukichi
老体に鞭打ち、深夜まで
作業を続ける哀れな40代で
「こんな大人にはなりたくない」の
代名詞的存在。
オーディオ業界に身を置く、
重機萌え、航空機萌え。
と言うよりも、ど~もただの機械好き
だと最近気付いた様子。

いらっしゃいまし~
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